王権のためのソナタ『黄金の父』 作者:■■■■■■
タイトル | 王権の為のソナタ『黄金の父』 |
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舞台 | フランス・パリ |
人数 | 2〜4人・新規継続問わず |
時間 | ボイスセッションで4時間〜 |
ロスト | 低 |
推奨技能 | 〈フランス語〉30%〜50%程度・〈目星〉 |
ある日、探索者らは1本の留守番電話を聞くことになる。
内容は「黄金の父を探せ・報酬金は6000ユーロ(日本円で1000万円)」。
全世界に発信された依頼を様々な理由から受け、
探索者はフランスのパリへと向かうのだった。
導入
リード文
過日。
探索者らは、一本の着信──あるいは留守番電話を聞くこととなる。
フランス語で語られたそれは、その言語を習得していない者にとって、
呪い(まじない)のようにも聞こえただろう。
内容は以下の通りである。
「黄金の父を探せ」
「無事黄金の父を探し当て、私に献上した者には報酬金6000ユーロ(日本円で1000万円)を与える」
「勇気のある者だけ、この番号にワンコールの返信を」
探索者らは、様々な理由からその番号にワンコール、応答を捧げた。
クトゥルフ神話TRPG王権の為のソナタ『黄金の父』
シナリオ0日目
ワンコールを送った探索者らに、一件のSMSメッセージが届く。
そこにはフランス・パリにある大きな公園を示す住所が書かれていた。
大きな勇気をもった探索者らは、
その住所を目指し一週間後、その公園へと向かうことになる。
知らない番号からの着信に踊らされる馬鹿げた者だと笑う奴らもいるだろう。
しかし探索者らはそこに行かねばならない。
なぜなら君たちは探索者であるのだから。
パリ到着
公園にて
公園へ辿り着くと、何十人の人間がその場に佇んでいた。
周りを見渡す者や、空の財布を眺めている者。
おそらく彼らもあの着信を受け取った者たちなのだろう。
不意に、大きな風が探索者らの周辺を通り過ぎていく。
それと同時に何かが印刷された羊皮紙が宙を舞った。
周りの人々は、突然現れたそれらに手を伸ばし内容を確認している。
美しきパリのセーヌ川を望む
高貴なその場所は簡単には死せず。
ハクチョウを元に進んでいけ。
セーヌを跨ぐか細い声の目の前に。
私はそこで聡明な君を、待っている。
ドニ・ルグラン